「なにか新しいこと勉強してみたいなー」
そう思って本を買ったはいいものの、想像以上に 参考書の内容が頭に入ってこない という状況にいつも悩まされていました。
今日は、そんな時に使える ちょっとオススメの勉強法 について備忘録がてら書いていこうと思います。
オススメしたい勉強法
オススメの勉強法、それは「教科書を音読(or 書き写し)する」というものです。
え? 小学校でやったアレ?
はい。特に目新しくもありませんが、今更アレをやります。
ただ今回の音読は「教材内の情報&単語を、それぞれの場所にざっくりセッティングしていく」というニュアンスの方が正確かもしれません。
とりあえず、一連の流れを書いておきますね。
- 最初に、教材を無心で2〜4周くらい音読(or 書き写し)して、全体像の20~40%くらい”見聞きした状態”にする(ここで理解できなくても全然OK!
- 一通り読み終わったら、各章ごとの詳しい内容に進んでみる
- 読んでも内容を理解できなかったら、章内でまた1の作業をする
- もし1~3をやっても理解できないな…と感じた場合は「手元の教材以外の情報が必要なサイン」なので、知らない単語を調べたり、教材レベルを下げてみる
難易度や時間は教材によって様々ですが、最終的にはコレで何とかなります。
にっと
わりと何でもいけちゃう、とてもスゴイ子なんです
“見聞きした状態”にすることの大切さ
上記1の
無心で2〜4周くらい音読(or 書き写し)して、全体像の20~40%くらい”見聞きした状態”にする
実はこれ、けっこうみんなが面倒臭がって飛ばしてしまう工程なんですよね。(ぼくもサボってました)
しかし、ここには2つの大きな効果が隠れています。
①「基本の考え方」を省エネで思い出せるようになる
勉強を開始してすぐの時期は、脳内のエネルギーの大半を「基本の考え方(あらすじ)を思い出すこと」に使ってしまう 傾向にあります(慣れない分野ですからね)
ですので、別作業のためのエネルギーがほとんど残ってない脳では、発展問題に太刀打ちできないのも当然なのです。
今生の別れになるかもしれない自分に、お婆さんは「きびだんご」をくれた。
すぐに食べていいのこれ?
けっこう日持ちするのかな?
でも固くなる前に食べたほうが良くない?
てか「きび」って何?
え、、ちょっとしゃべる犬出てきたんだけど…。情報量多すぎるから後にして欲しいな。
キラーパスすぎる食べ物を渡され、桃太郎もわりと混乱してたはずです。
こんな時にも、事前に話の全体像(あらすじ)を軽く知っておけば
- いま自分がどの話の渦中にいるのか(現在位置の把握)
- この後どんなことが待ち受けているのか(道順とゴール地点の把握)
を、脳がわずかなエネルギーで判断してくれるので
- 課題と今からやる行動が明確になり、焦り・不安・ストレスが軽減する
→ 脳のエネルギー消費量が少なくなる - 残ったエネルギーを目的の課題にすべて割り当てれる
→ エネルギーをたくさんの経験値に替えることが出来る(レベルが上がりやすい)
こういった効率的な学習サイクルを作ってくれます。
この先、餌付けで仲間になってくれる動物たちの登場を知っていれば、迂闊にきびだんごを食べてしまって後悔することもないのです(きびだんごって何入ってるんだろ)
にっと
前菜(基礎)だけでお腹いっぱいだと、メインディッシュまで辿りつけない!
② 教材の情報を、それぞれの場所にざっくり配置できる
僕たちは言葉や情報たちを「音」と「図形」とを紐付けすることで脳に保存(記憶)しています。
なんだこの文字列…
しかし、こうすると
音と図形(文字)の2つの情報が合わさると、一瞬で「かけ算」のことだとわかります。
普段使わない簡単な漢字がふいに書けなくなるのも、口頭で聞いただけの住所をすぐに覚えられないのも、どちらも「色濃く記憶しておくには、まだ情報が足りてなかったから」なんですよね。
だからこそ、目からの情報(文字)と耳からの情報(音)をいっぺんに揃えることが出来る音読は、多角的に記憶の補強をしてくれるとても優秀なツールなんです。
にっと
「3+3+3+…」って1つずつ足すより、
九九で「3×5=15」と覚えた方が速くて楽だし、
他へ意識を回せる余裕も生まれる!
音読勉強をする上でのアドバイス4つ
① 資料は「階層式」がおすすめ
できれば、目次がついてるような「階層式で説明してる教材」で勉強をするのをオススメします!
理由は2つ。
- 見出しを見ただけでも全体の流れが掴める
- 理解できた章とそうでない章にチェックを付けれる
1.はなんとなくイメージしやすいと思うのですが、実は2がけっこう大事なポイントで、
自分はこの章は理解出来て、あっちの章は理解できなかったんだなー。
でもそういえば直前のあの文までは理解できてたなー」
こんな感じで「いまの自分の状況を正確に受け入れる」ことが出来ます。
すると、入りっぱなしになってた「理解できなかった時のストレス・焦り」の思考のスイッチを一旦終了させることが出来るのです。(インプット効率UP!)
→ 脳内のエネルギーが中で消費されてしまい、理解や定着に当てたかったエネルギーまで減ってしまう
こんな気配を感じた時はぜひ、「俯瞰するタイミング」と「いま焦ってる理由を自問自答するタイミング」を作ってみてくださいませ~
にっと
目次がなかったり、見出しじゃ何言ってるか分からない本もあるので、
そんな時は「ここまではこんな話だったな~」と自分なりのブックマーク(付箋)を貼っていくのもアリだよー
② 作業中は刺激を絶やさないこと
音読してる時は
- 口を動かす
- 声を出す
- 耳に音が入ってくる
- 目で文字を追いかける
これだけ同時に刺激が飛び交ってるのでそう簡単に集中力は切れません!が、それでも集中力が切れる時はあります。(眠気とか眠気とか
そんな時は、
こんな感じのものを用意して「同時に手・足をかるく動かしておく」のがオススメです。
ぼくの場合は「歩き(ステッパーを踏み)ながらの音読」が一番効きました!(踏み続けてる限り絶対眠くならないの素晴らしい
にっと
以前、「読み上げソフトに本を読んでもらおう!」と横着してみたのですが、あっという間に寝落ちしちゃいました。
横着ダメ、ゼッタイ。全然アタマニ、ノコラナイ。
③ スラスラ言えるようにしておくこと
音読中にもし、「言い回しが難しくて口が回らないなー」と感じる文が出てきたら、ある程度スムーズに音読できるようその行だけ何度か練習してみてください。
同じ文章であっても
- 音やリズムが把握できるレベルまで整理がついた状態
- 自分が何を読んだのかさえ分からない状態
前者と後者では、再びその情報が出てきた際に「あ、なんかそれ知ってるぞ?」に到達できる確率(定着率)がかなり変わってきます。
それに難しい文章を読んだ直後は 頭に負荷が残っているので、あとに続く簡単な文章さえ上手く読み進めれない ことも多々あります。
にっと
休憩中とかにふと「いま、頭はフラット(平穏状態)かなー?」とチェックしてみるの大事!
④ 時間をあけること
1回の音読量は1~2章分(5~10分くらい)にして、2周目の音読までの間に休憩を入れたり別の作業を挟むのがオススメです。
目、耳、口、それぞれは単純な刺激でも、複合すればその量はすさまじく、着実に脳のエネルギーは減ってしまいます(甘いものが美味しいタイミング)
そして何より、上手に記憶していく為には「忘れかかった状態にもう一度同じ情報をぶつけて記憶を色濃く上書きする(再固定化・強化)」という過程を辿る必要があります。
寝てみたり、動画見てみたり、遊んでみたりして、「あ、音読モード切れてるな」ってタイミングで気分転換がてら音読してみましょう!
にっと
合計の勉強時間は一緒でも、初日に60分やった人より6日間10分ずつやった人のほうが定着率は良いらしいよー
まとめ
小学生の頃にここまで意識できてたら・・・と思うこともありますが、当時はどろだんごを大きくするのとゲームボーイで遊ぶのに必死でそれどころではありませんでした。
ぜひいまからでも有意義な音読時間を手に入れちゃいましょう。
- 最初に、教材を無心で2〜4周くらい音読(or 書き写し)して、全体像の20~40%くらい”見聞きした状態”にする(ここで理解できなくても全然OK!
- 一通り読み終わったら、各章ごとの詳しい内容に進んでみる
- 読んでも内容を理解できなかったら、章内でまた1の作業をする
- もし1~3をやっても理解できないな…と感じた場合は「手元の教材以外の情報が必要なサイン」なので、知らない単語を調べたり、教材レベルを下げてみる
にっと
ナレーション勉強したらもっと記憶しやすくなるかな?