ボイトレをやってると、たびたび不思議な現象に遭遇することがあります。
その中でも、わりとみんな驚くのが
「…なんだこの楽な高音は!?めっちゃすごぉ……いけど、めっちゃ音痴になるw」
って現象。
ぼくはこの声に遭遇した時、これまでの出し方と別物すぎて大混乱しました(笑)
特定のパーツの動かし方がカチッとはまった瞬間、出したこと無い伸びのある声が突然スパーーン!と出たんですよね。
そして同時に、これまでの音程の合わせ方が全然使えなくて、まるで体が何かに乗っ取られて暴走してるような感覚になったんです。(軽い恐怖とワクワク)
ただ、当時はこの症状について詳しい情報を持ってなかったので
と思ってたのです。
でも、その声をはじめて出したであろう生徒さん達の顔も ”謎の混乱と高揚感が入り混じったなんともいえない顔” になってるので(笑)、
(あぁ…これにドキドキするのはみんな一緒なんだなぁー)
といつもニヤニヤしてます。
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あとこの発声、1~2週間も出してくと着実に音程が取れるようになってくんですよね。この感覚もめっちゃ面白い。
もちろん数週間くらいじゃピッチは甘々なのですが、それでも自分の喉がメキメキと音程を取れるようになってく様は、人体の不思議を特等席で観れてるような気持ちになるので「これぞボイトレの醍醐味だなー」って感じです!
ちなみに、具体的な発声原理的な話は長いので割愛しますが
「前と同じ楽器を使ってるけど、メロディーを奏でる演奏方法をまるっきり変えた」
みたいなイメージが近いと思います。
例えば、
音程を変えようとして、ギターの弦を強引に巻き上げてく演奏方法しか知らなかった人が、
フレットを押さえたり複数の弦を移動したりする演奏方法に切り替えはじめたわけですから、これまでの自分じゃ想像もつかない楽器(喉)本来のスペックの片鱗を見せつけられた瞬間だったんですよねw
こういうのを体験すると、そこらへんのアトラクションじゃなかなか満足出来なくなってくるんですよね。(ボイトレはいいぞ