「生活習慣病」と聞くと、脳卒中や高血圧、糖尿病などを想像する人は多いかもしれません。
でも…
肩こりだって、
靴ずれだって、
イヤホン難聴だって
どれも立派な生活習慣病なんですよね。
そして、喉や口を使いまくる「声」は、日頃の生活習慣が露骨に反映される部位でもあるんです。
環境で声は作られてく
- 威厳を求められる立場に就いたせいで、低く重厚な声で喋ろうとする男性
- 相手の気分を上げるためにハイテンションで喋り続ける営業職のお兄さん
- 小さい頃から姉妹と遊ぶことが多かったので、何となく華奢な喋り方の男の子
- 思春期関連で孤立してしまって、人前ではポソッと喋るようになった女の子
- 人見知りせず誰とでも大声でゲラゲラ笑い続けちゃう飲み会大好きおじさん
- 365日、一晩中お酒とタバコがかかせないスナックのママ
この文章読んでるだけでも「なんとなく想像できちゃう声色」ってありませんか?
どの人も、いま自分のいる「環境に適応した声の出し方」が得意になりやすい傾向を持ってるんですよね。
ただ同時にその状況は、他の出し方へは切り替え辛くなるって悩みも作りやすいんです。
喉が不自由になりにくい生活習慣
ちなみに↑の声たち含め、どれが「良い声・悪い声」とかいう基準はありません。(美的感覚の話なので)
ただ、どんな生活習慣の人のほうが発声機能は不自由になり辛いかという指標はあります。
それは、普段使わない声を定期的に使う機会があるかという点。
発声には喉・口・体含め、何十種類以上もの筋肉・骨が関わってるので、
一定の動かし方ばかりやってると特定の部位達の使用率が上がりすぎて、その筋肉達はどんどん固く鈍く、疲労(炎症)しやすくなってしまうんですよね。
同時に「あまり使われなくなった部位達」は常用使いしてる部位のサポートに回ろうとする傾向があるので、各部位本来の動き方も更に鈍くなってしまう傾向があります。
もし上の人たちを例に出すならば
- 会社では威厳たっぷりでも、家に帰るとねこちゃん抱っこしながら猫なで裏声でゴロゴロぺろぺろ話しかけてるおじさん
- 学校ではポソッ…としか喋らないのに、家に帰るとめっちゃハードな曲をシャウトしてる女の子
こんな感じで「色んな声の振り幅」を持てれば、どの筋肉達も満遍なく柔軟性が保たれるのでハイスペックな喉になります。
…まぁ全員がここまでするのは無理かもしれませんが(笑)
それでも、
と、普段なら生理的に避けちゃう声たちを意図的に使ってあげるということは、とても大きな効果があるんですよね。
(ボイトレにはその”なんか嫌だなぁ…”と選んで来なかった声たちを見つけ出し、「出してもあまり恥ずかしくないメニュー」へと再パッケージ化する。という側面も存在します)
やっぱり「好き嫌いせずいろんな物を食べる」、もとい「いろんな声を使う」子は健やかに育つんですよねぇ…。
おわりに
ある日突然ピーマンの美味しさが分かる日が来たように、自分が生理的に受け付けなかった声を「あれ?ちょっと良いかも?」と気になり出す日が必ず来ます!(本当に
ぜひ、普段の自分じゃ真似しないような声の人たちの出し方にも耳を傾けてみて、スキを見てこっそり真似しちゃってみて下さいませ〜💡
では!