過去何回かに渡って
「自分の思考の矛盾を上手に手放してくと人生イージーモードになってくよ」
って話をしてきました。
今回はそのラスト。
「頑張らないことは甘えじゃないの?」
って思っちゃう人(そして沼ってる人)へ向けた記事です。
- それでも現状を手放すのが怖い
- 何を手放したらいいかさえ分からない
- 頑張らないことは甘えな気がする ←イマココ
頑張らないのは甘えじゃないの?
境界線がめちゃくちゃ
「頑張らないことは甘えじゃないの?」
…どこかでそう思ってしまう人は、
- やりたいこと
- やっておいたほうが良さそうなこと
この境界線がめちゃくちゃになってる事が多いです。
そしてこの状態は「空気を読むことでしか安心感を手に入れることが出来なかった人たち」に多く現れやすい症状です。
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・引き締まった体を手に入れるために、運動や筋トレをしておいた方が良い気がする。
・待遇の良いところへ就職できるように、英語やプログラミングなど、色んなスキルを身に付けておいた方が良い気がする。
・老後のために、不動産や投資など不労所得の勉強をしておいた方が良い気がする。
・もしもの病気や怪我のために、今のうちから色んな保険や保証に入っておいた方が良い気がする。
…とりあえず、色んな広告や世間話で耳にする「みんなが欲しがってそうなもの」を集めてみました。
いかがでしょう?
これらを見た時、
「将来のためにも、やっておいた方が良さそうだな…」
とは思っても、
「めっちゃ楽しそうでワクワクする!いますぐやりたい!」
と思ったでしょうか?
勉強に、
筋トレに、
ダイエットに、
部屋の片付けに、
面倒くさい事務作業に、
どれも「将来のために、やっておいたほうが良いこと」だと分かってても、なんだかんだ面倒くさくて続かない事ばかりですよね。
でも、これらが続かない理由はとてもシンプル。
それは、本当はやりたいことじゃないことをやろうとしてるから。
先回りグセ
なぜ、本当はやりたいことじゃないことに無理してまで挑戦しようとするんでしょうか?
その答えは、以前のブログで紹介したコレ↓のせい。
自身の立場を変えることで「相手(他人)に高く評価してもらいたい(受け入れてもらいたい)」
はい。今回もまたこの「勘違い」が悪さしてたんです。
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テストがてら、試しにちょっと想像してみてください。
もし、ダイエットや勉強など「やっておいたほうが良い気がすること」を苦労の末に達成したとして、誰の嬉しそうな顔がよぎりますか?
昔からの友人・知人だったり、
仕事先の人だったり、
気になる異性だったり、
人によっては、
両親や親族の顔や、幼い頃の学校の先生の顔がよぎる人もいるかもしれません。
どれも達成した先には「褒めてもらいたい(高く評価してもらいたい)誰か」が待ち構えてるんですよね。
ちなみに、達成した先に「将来の自分が喜んでる姿」がチラついた人もちょっと要注意。
なぜなら「未来の自分」も現在の自分じゃコントロールできない「他人」だから。
(今の自分が10年前に想像した通りの人間ではないように、未来の自分が100%予想通りの動きをしてくれることはありません)
だからこそ、
「他の人(親しい大人・将来の自分)にガッカリされないように…」
と、顔色を伺って先回り(機嫌取り)しておきたくなる衝動から、
「どこかで見聞きしたことのある、世間的にも褒められやすそうなこと」
に手を出してしまいたくなる。
すると、自身の実体験や納得などの「強い根拠」が全然揃ってない状態なので、うまく継続&定着させることができない。
こんな結果になってしまいやすいんですよね。
あなたがこれまで挑戦してきたことは
「やりたいこと」でしたか?
「やっておいたほうが良さそうなこと」でしたか?
「やりたいこと」をしっかり続ければ大丈夫
「認められる能力を持たなければ!」という焦燥感
「努力しないことは甘えじゃないの?」と感じてしまう人は、
「まわりの顔色に合わせてそちらを選んでおけば、多少の我慢の先には自分の居場所(身の安全・自由等)が高確率で手に入る」
という経験をしすぎたせいで、安定感のある今のサイクルを手放すのが怖くなってるんですよね。
そして同時に、
「我慢してきたからこそ今の能力や立場が手に入ったんだ!」
という成功体験(?)もしてきたので、
「苦労や我慢をして、誰かに認められる能力を身につけることで人生は快適になる」
という根拠付けをしてしまうクセも付いてしまったんです。
(ちなみにココ↑が、今回の「手放すと楽になる矛盾ポイント」です)
「知識」と「知恵」は別物
ここからは「そんな我慢したり焦らなくても、快適に生きてくための能力は手に入るよ」って話です。
新しい能力や技術って、既に自分が興味を持ってることの「先っちょ」に少しずつ新たな情報がくっついていくことで育っていくんですよね。
なので、「やりたいこと(好きなこと)」を続けてるだけでも必ず何かしらのスキルは身に付いちゃうんです。
そしていずれ「今まで取り組んできたものとは全然関係ない能力」が必要になる瞬間も必ずやってきます。
描いてきた絵を買いたいと言ってくれる人が現れたら、その時は算数が必要になるし、
偶然おいしい料理が作れた時は、いつでも同じ味を再現するために科学が必要になることもある。
どちらもこれまでやってこなかった分野の能力だけど、
どちらも自分の「楽しいこと」を「もっと楽しいこと」へと後押ししてくれそうな要素だと納得・ワクワクしてる。
だからこそ大切なのは、算数も科学も「ワクワクする!やりたい!と思える日が来るまでは、無理に取り組まなくて大丈夫」だということ。
むしろ、納得や経験が揃ってない状態で「将来苦労しないために…」と理由も曖昧な焦燥感から情報をかき集めても、
それはただ「知識」を詰め込んだだけで、自分の人生を楽しく快適にする「知恵」にはなってくれないんですよね。
だからこそ、そんな時間で寿命を消耗するより、本当にやりたいと思えるその日までは「いまワクワクすること」たちを続けて色んな経験値を集めてく方が、ずっと建設的で日々の満足度も高くなるんですよね。
もしかすると、これまでは周りの環境のせいで、無意味に学ぶスピードを急かされることもあったかもしれません。
でも、大人になった今なら、そのスピードも内容もコントロールすることが出来ます。
自分の好きなスピードで生きて大丈夫だし、なんなら日本にいる限り、やりたいことばかりやってても、そうそう簡単には死にませんw
どうせ同じ寿命を使うなら、
「やっておいた方が良い気がすること」にしがみついてストレスにまみれた時間で消耗するより、
「やりたいこと」をたくさん積み重ねて、その結果手に入った色んな能力たちで生きてくほうが楽しそうじゃないですか?
おわりに
とくに書くことはないです!みんなにサチアレ!