子育てが忙しすぎて、逆に快適になった友人の話

しびれた

先日、久しく話してなかった友人と通話する機会があった。

「子供ができて、自由に使える時間がめちゃくちゃ減った」

なるほど。よく耳にする話だ。

しかしその後の話がすごかった。

子供のやること全部気にしてたら身が持たない。
わずかな自由時間も、好きなことやるための元気がほとんど残ってない

だから、毎度体力と精神力を奪ってくる
“子供のやることに、変に目くじら立ててしまう瞬間の自分”
について考えるようになった。

すると「謎のこだわり」達に振り回されてる自分に気づいた。

こだわり始めた理由をさかのぼってくと、実はもう必要なくなった(のに捨てれずにいる)こだわりだったと分かった。

生活のしんどさと天秤にかけた結果、そのこだわり達は捨ててしまうことにした。

自分で生み出してたストレスが消えたので、日々がすごく快適になった

まとめるとだいたいこんな感じ。

えぇぇ…すごすぎない?こういうのって自力で気づけるものなの?

まぁたしかに彼の表情や話し方も、以前と比べてかなりスッキリしてた。

子供のおかげで浮き彫りになること

子育てで親が強くなる仕組み

「親になると人は強くなる」という言葉を聞いたことはあった。

でも、てっきり

子供のことが最優先になる
→自分を抑制する力(我慢強さ)が向上する
ストレスに負けないやり遂げる力が手に入る

みたいな意味だと思ってたんですよね。

ただ、今回聞いた話によると、

仕組み
子供という「思い通りにならない存在」と一緒に過ごすことで、自分の中にあった「なぜかイライラしてしまうポイント」があちこちで浮き彫りになってくる

日々の子育てストレス&しんどさに耐えきれなくなった際、
「こんなにイライラしてるのはなぜ?そこまで気に食わない理由って何?」
と、自分に刷り込まれてた矛盾(思い込み)と向き合うタイミングが生まれる

イライラ(不安)を作り出してた原因となる思い込みが外れて、その度に余計なストレスが減っていき、体力が減らなくなってくる(元気になって色々挑戦できるようになる)

どうやらこんな事が起きたらしい。

通常、何年もかけて色んな人間関係のストレスを経験していく中で、自身を苦しめてきた思考の矛盾点に気づく人は多い。

ただ子育て中は、その矛盾たちといっぺんに向き合うことになるので、めちゃくちゃストイックな短期集中コースを受けてるようなものなのかもしれない。

まさしく「子は宝(神ツール)」なのかも…。

ハイリスク・ハイリターン

しかしこの方法、かなりハイリスク・ハイリターンだと思う。

親本人の持つ予備知識周りの環境によっては、自身の矛盾とうまく向き合えずに解決まで持っていけなかったストレス達が、ネグレクト・鬱などに繋がってしまう事もある。

まるでドラゴボールの超神水のよう。

この方法でうまく解決できた人の割合って、おそらく日頃出会う「子育てを通して昔よりアクティブになって元気になる人」と「子育てを通して昔より消極的になって疲れている人」の遭遇率が物語ってるのかもしれない。(ぼくは後者に出会う確率が圧倒的に多い印象を持ってる)

以下、ぼくの感想

子供・大人に限らず、「融通の効かない相手」を前にすると力技(圧力)で思い通りにさせたくなる人は多い。

だからこそ、自身の矛盾に気づいた&向き合う勇気を持った友人は本当にすごいと思った。

もちろん、
「自分の子供=話し合いが使えない、けど逃げられない相手」
という理由もあったのかもしれないが、それを踏まえたってなかなか大変な作業だ。

これまでひた隠しにしてきた自分の汚点たちと向き合う作業なのだから、誰だって怖いし逃げたい。

でも、そんなことを上回るくらいの大変で大事な毎日だったんだろうなー。と、しみじみしてしまった。

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今回、「子供のおかげで親が自身の矛盾に気づくタイミング」というのが色々存在してそうなことが分かった。

  • 子供に接してる際「嫌いだった親と一緒のことをしてしまってる自分」に気づいた瞬間に矛盾の存在を知る人
  • 子供が大きくなった際、これまで押し付けてきた矛盾の反動に巻き込まれ、痛い目を見て気づく人
  • 死ぬ直前になって、いろんな後悔たちを振り返る際に気づく人
  • 最期まで矛盾と向き合えないまま、次の世代(子供)に矛盾を引き継がせる人

もちろん、いつになろうと「気付けた&行動に移せた」のなら万事OKなのかもしれない。

しかしやっぱり、一度きりの人生だし気持ち良いままたっぷり過ごしたい。

だからこそ今回の話を聞いて改めて、「自分がイライラしてまで怖がってるもの」とは毎回きちんと向き合ってこうと思えた。

今回はたいへん貴重な話を聞かせてもらった…。ありがとうーー!!

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