~~雑記~~
いつもレッスン中は「なるべく本人がワクワクすること、楽しめること」を選ぶようにしてる。
じゃないと、知識や技術はきちんと定着せず、その人を助けてくれる代物になってくれないから。
ありきたりだけど、このさじ加減でいつも悩んでる。
楽しめること10をやれば、本人の中に9か10残ったりもする。
全然楽しめないことを10やって、1すら残らない場合もある。
学校でやった勉強などはまさにその例だと思う。
好きなジャンルと結びつくような学習内容は今でもしっかり覚えてる。
使い先を考えてもワクワクできなかったものは全部消えた。
楽しい経験は知識を定着させる
新しい情報を受け取っていくためには、経験という名の「土台」が必要になる。
だからレッスン中は、なるべくその人にとっての土台が多そうなところに情報を流すことを意識している。
新しい知識は、その人の持つ既存の経験とむすびついた瞬間にその人のものになるんですよね。
以下の図を見てほしい。
磁石の大きさ=興味の大きさ
磁石の数=興味をもった経験の種類
緑の玉🟢=新たな知識
を表しています。
図の中で起きていること
- 土台の磁石が大きいほど、情報をキャッチする磁力も強くなる。
- 磁石にくっついた知識は、次の知識を引き寄せる磁石に変わっていく。
- 違う分野の情報同士がくっついて大きな情報の受け皿になることもある。
- 結びつかなかった知識たちは流れて消えていく。
日頃からワクワクしてることに新たな知識や経験をぶつけていくと、スキルや知識の枝葉は無理なくどんどん伸びていきます。
この知育菓子のように。
コロコロするとどんどん実が大きくなるやつ。
我慢の上に知識は定着しにくい
しかし、たまに人は「楽しく感じられないことをわざわざ我慢してまでやろう」とする時があります。
その理由の多くは、
「いま我慢すれば、いずれ楽しい未来が待っているはずだ」
と期待をしているから。
実はここが案外やっかいだったりする。
この気持ちもとてもよくわかる。
でもちょっと待って。
これまであまり楽しさを感じてこれなかった分野だからこそ、経験の種類も量も少なすぎて、新たな知識を受け止める土台としては貧弱な状態なんですよね…。
こんな感じ。
もうインプットしてもポロッポロに落ちるんです。流れて消えていくんです…
そして、思っていたよりもうまく成長しない自分のギャップにしょんぼりして、モチベを保てずリタイアしていく人も少なくない。
もちろん!
楽しくないことを10やって1だけ手元に残ることは多々あるし、その手に入れたたった1つの知識をきっかけにその世界を好きになりはじめる人達もいる。
その時は是非「最高にラッキーだった!」と思ってください!
知識が降ってきた場所に、ピンポイントな経験を作れていた過去の自分に最大級の拍手を送ってほしい。
感覚に正直になると伸び代がやってくる
とりあえず大事なのは、何かしら取り組んだあとに、手元に残ったものを好きかどうか改めて向き合って判断してみることだと思います。
「いざ苦労して手に入れてみたが、実はそこまで幸福を感じてない…」なんてことはザラ。
手に入れるまでの苦労を思い返すと、すべて捨てて、次に乗り換えるなんて正直目も当てられない。
でもここまで話してきたように、ワクワクする気持ちにきちんと従えば必要な知識やスキルは磁石のように勝手に集まるから、少しだけ勇気を出して楽しく感じるものを軸に置いた取り組みに移動してみることをおすすめしたいのです。
誰かと比べて焦ったり、我慢して急ぐ必要もない。
というか、比べたところで幸福度はそこまで上がらない。
いかに自分の毎日にワクワクした気持ちや満足感を増やせるか、そのためにボイトレ含め、「自分のための時間」と向き合ってほしいな、と思うのです。