「只々、毎日同じように歌っているだけ」だったり「忙しくて練習する時間がなくて・・」なんて言い訳していても歌は一向に上手くはなりません。
しかし、毎日の練習の「あること」に気をつけるだけで、歌の成長スピードは格段に上がります。
今回は「短期間で歌のクオリティを向上させる4つのステップ」についてご紹介します。
その ①
自分の能力の把握
今の自分は「何が出来て、何が出来ないのか」
これが分からなければ自分のどこが下手なのかなんて絶対に分かりません。
まずは自分の「出来ないところ&治したいところ」を全て書き出して下さい。
それができたら、全ての項目に「治さなければいけない順」に順位をつけていきましょう。
【例】
- 曲をきちんと覚えていない → 1位
- ピッチ(音程)が悪い → 4位
- 息が持たない → 2位
- 抑揚がない → 5位
- 高い声が出づらい → 3位
これだけでアナタの「まずやるべきこと」がわかります。
優先事項を決めないと、人間の脳なんてあっというまに混乱して寄り道するもの。
まずは「自分をどうしたいのか」をきちんと整理しましょう。
その ②
適切な練習レベルの選択
治すべきものが見えたら、しっかりと練習をしていきます!!
が、今まで出来なかったものが「問題を把握」しただけでいきなり出来るようになるはずはありません。
ここで必要なのは「自分が到達可能な練習レベルを探る」ということ。
- いま練習している曲のスピードは、自分が声を出している最中に「ピッチを正確に把握できるスピード」なのか?
- 音域が今の自分には高(低)すぎて、発声の「バランス(ミックス域)などに意識を置かず、”勢いだけ”で歌っている」のではないか?
自分の声を「客観視」をしてみましょう。
自分のスキルを過信して無理な練習を続けていてもあなたの望む成長は期待できません。
- 「曲のスピードを落とす」
- 「音程を下げる」 etc…
などして、潔く「自分のレベルまで落とした練習」を繰り返していきましょう。
その ③
パフォーマンス(歌の方向性)の決定
なんだかんだで一番だいじなところ。
「あなたの目標とするスタイル」を見失わない。
そして、そのスタイルたどり着くために「必要な要素」をしっかりと把握&練習していく。
(例:「◯◯(アーティスト)の歌い方を参考にする」→「母音の処理はどうなってる?」「子音の長さは?」「チェストの割合は?」etc…
もちろん、練習をしていくと「理想の歌い方とはかけ離れた声の練習」が必要になることも多々あります。
自身でのその「見極め」が出来ないなら、ボイトレに通ったり人に聞いてもらったりするのも良いかと思います。
その ④
練習の質を考える
最初は「途方もなく難しく感じた曲 or 練習メニュー」も、日を置いて歌うと「なんでこんな簡単なフレーズで躓いてたんだろう…」とサラっと出来てしまうことがあります。
これは「作業と作業の間(何も考えていない時間)に、もつれた神経回路を整理しようとする」という脳の特性によって起きています。
- 1回目は問題箇所の把握。
- 2回目以降の練習では「前回の問題の対処」と「より細かい問題の把握」
最初の練習で上手くいかなくても大丈夫です♪
問題を整理できた後の「2回目以降」の練習でじっくり取り組んでいきましょう。
本日のまとめ!
- 能力の把握
- メニューレベルの選定
- 歌唱スタイルの設定
- 2回目以降の練習の改善
以上の4点となります!
共通するのはどれも「正確な把握」という点。
ボイトレに通おうが独学で練習しようが、把握や処方の精度は異なっても根本的な部分は大きくは変わりません。
時間はかかっても良いので、まずは一つ一つあなたの出来ることから挑戦しましょう。
「めんどくさいこと」=「やれば自分の為になること」
やらない手は無いですよね?(・ω<)
急がばまわれ~♪