以前、ある方から質問メールを頂きました。
その質問があまりにも”最近のボイトレあるある”な内容だったのと、
ご本人にも内容の掲載許可を頂けましたので、今回はそちらをご紹介しようと思います。
頂いたメールの内容
初めまして。いきなりメッセージすみません。
今、自分は力強い高音(ミックスボイス)を出せるようになるために独学でボイストレーニングを行っています。
インターネットなどを使い調べながらやっているのですが、それらは
裏声を出す
↓
強く響くようにするために声帯閉鎖する
↓
裏声っぽさを消すために喉の奥を開きつつ、鼻腔共鳴を使う
↓
ミックスボイスの完成のようなものでした。
この通りに半年ほど練習をしてきたのですが、かなり裏声っぽさがありとても歌える状態ではありません。
今回こちらのサイトを拝見させていただき、ミックスボイスの原理はかなり理解できました。
しかし、どのようにすれば裏声っぽさのない力強いミックスボイスが出せるのか分かりません。
力強いミックスボイスを出すための練習法、感覚のつかみ方を教えていただけないでしょうか?
このようなメッセージを頂きました。
実はこれ、手に入りやすいネットの情報(それっぽいボイトレブログ&ボイトレ動画)だけを使い、独学でボイトレしている方に大変多い症状なのです。
ただ、イーストさんの場合
- 自力で色々と試してきたこと、そして自分の現状
- 整理してきた上で疑問に思っているポイント
こんなにもしっかりと情報を整理して送って下さったことに驚きました。
(大概の人は、独学でやってるうちに何が正解が分からなくなって、メールを送って下さるころには思考と理想と焦りで文面も滅茶苦茶~ってことの方が多いです)
お返事
「ミックスボイス用の練習メニュー・感覚の掴み方」についてなのですが、現時点で2つの問題があります。
- 基本的にNVSでは、練習メニューをレッスン中にしかお伝えしていない。
- ミックスボイスができない理由は一人ひとり全く異なる為、本人の声を聞いていない現状では「動いていない筋肉」がきちんと判断できず、適切なトレーニングを割り出せない。
この2点より、現状でのアドバイスは大変困難なのです。
現状でイーストさんへお伝え出来そうなアドバイスは以下の3点。
- 「裏声時の隙間のない(息漏れのない)声帯の閉じ=力んだ裏声」では無い
- 地声を持ち上げ(張り上げ)続けてもミックスの状態は掴みづらい
- 力任せに裏声を出し続けるよりも「裏声の中に眠ってる声帯の閉じを作る筋肉」を起こしていく必要がある
ということです。
ただ正直、これだけでは意味がわからずピンと来ないかもしれません。
しかし、練習中に上のどれか1つでも経験したことがあるのなら、裏声の練習をする時でも「いつもの裏声を避けて別の裏声を練習する」という選択肢が喉の中の使っていなかった筋肉を目覚めさせてくれます!
(声を聴いてないだけにアドバイスも抽象的になってしまい申し訳ないです;)
一応こちらにもミックス練習時の見直すべきポイントをいくつかまとめていますので参考にしていただければ!
「読んでみたけどやっぱりどうしていいのかわらない・・」という場合、よければ体験レッスンのご利用もオススメします!
独学でミックスの練習をやっていたり、ボイトレに通っても正しく練習ができていなかったり、多くの人がイーストさんと同じ悩みで何年も躓いてしまいます。
勢いや力任せに行う練習よりも「丁寧な練習で新しい選択肢を喉にじっくり染み込ませていく」という工程がこの壁を越えるための鍵です!
ってな感じのお返事をした気がします(不明瞭
まとめ的なもの
自分自身が変化していく瞬間に立ち会えるのは本当にすごいことだと思うし、何よりもとっても嬉しく楽しい。
ただ、そういった機会に触れるためには、声でも性格でも「普段の当たり前の地点から少しだけ飛び出し続けることが大事だよー」ってのが伝われば嬉しいです。
追伸:
今ではイーストさんともレッスンでちょくちょくお会いしております。
今回のご協力、本当にありがとうございました!