後編スタート!
中編では
「普段の練習メニューを自分にあわせてカスタマイズしていく方法」
の①~③についてご紹介しました。
後編では「残りの④~⑤のカスタマイズ法」と、「それでも上手くいかない場合の対処法」についてご紹介しようと思います。
それではスタート!
④ スピード
4つ目のポイント。
正確に歌えないなら、スピードを遅くしてみる。
スピードが早過ぎると、不要な筋肉までも動いてしまい「力み」が発生しやすくなります。
まずは「力まないスピード&その際の楽な発声」に慣れていくことで、トレーニングの効果を100%引き出していけるようにしましょう。
- 曲のスピードを、一音ずつしっかり確認しながら歌える速さまで遅くする。
- 慣れてきたら、少しずつスピードを早くしていく。
- 早くて処理が追いつかなくなってきたらまた遅くする。(以下1に戻る
☆本来のスピード時に「地声を張り上げて出していた人」ほど遅くした際に苦しくなやすいので、声量や音色を変えていきながら楽に出せる声をゆっくり一音ずつ確認してみてください
⑤ 子音 & 母音
5つ目のポイント。
難しいフレーズは、子音や母音を曖昧にしてみる
筋肉が未発達の状態で「母音(ア.イ.ウ.エ.オ.)」や「子音(カ行.サ行,タ行.etc…)」を強く作すぎると、勝手に声帯が強く閉じてしまい、地声(チェストボイス)の持ち上げすぎを引き起こしたりします。
「子音や母音に邪魔されない楽な状態」を見つけましょう
- 一旦、楽にメロディーがなぞれるラインまで言葉を曖昧にする
- 声が裏返ったり、詰まったりしなくなったら少しずつ子音や母音をハッキリさせていく。(焦らず少しずつ変えること!
☆本来のスピード時に「地声を張り上げて出していた人」ほど遅くした際に苦しくなやすいです。声量や音色を変えていきながら楽に出せる声を一音ずつ確認してみてください
※母音の場合、上記のように「声量」を落としたり「裏声っぽく」していくことで解決するのですが、それでも解決できない場合は「どの音も、奥歯に指一本噛めるくらいの隙間を作りながら練習する」と良い結果が生まれるかもしれません。(隙間を開けることで、歯を食いしばるような「力んでしまう状態」を予防でき、ヘッドボイスに移行しやすくなります)
以上、①~⑤まで優先度の高い順に5つのポイントをご紹介しました!
ボリュームにしろ、母音や子音の出し方にしろ、
「力まないと出せない声」はメニュー自体の効果を下げることに繋がるので、出来るだけ練習から省くことが望ましいです。
もちろん!
最初は多少力んでしまっても問題ありません。何度も繰り返し練習&微調整していく中で「自分に最適なトレーニング用の声」が見つかるかと思います。
それでも上手くいかない場合
上記の5つのポイントを使っても、どうしても声が改善しない場合があります。
そういったとき対処法もご紹介します。
その1!
「練習中の声」を録音&確認してみる。
自分の中で変化をつけているつもりでも、録音して聞いてみると案外そこまで変わっていなかったりすることがほとんどです。
- ボリュームを減らすときは蚊の鳴くような小さくひ弱な声でもOK!
- スピードを遅くするときはスローモーションくらいじっくりやってもOK!
まずは「どのラインまでは自分がクリアできているのか」を客観的にチェックしてみてくださいませ(・∀・)b
その2!
実際にレッスンを受け、自分にあったメニューを作ってもらう。
…..。
これについては割愛します。(笑)
レッスンでは「独学時に悩んでいた時間」や「成長スピード」を一気に短縮できます。
ですが、独学でしっかり考えぬいた時間も大きな財産になります。
あなたのスタイルに合わせてしっかり練習&調整していきましょう!
それでは、素敵なボイトレライフを♪
あなたにオススメ!
「自宅で出来る!独学ボイトレをレベルアップさせる裏ワザ【前編】」
こんにちは。
僕は高校二年生で一年前から(高音をちゃんと出したい!)と思い独学でボイトレをしています。
地声を張り上げてhiAまでは出るのですが張り上げは良くないらしいので声を小さくするように練習をするのですが、うまく行きません。
今回相談したいのは今している練習方法についてなのですが、
1.裏声で「にゃいにゃい♪」と発声
2.エッジボイス
3.低音の裏声
これらを特に頑張っています。
エッジボイスは存在を知る前からできるので声帯閉鎖が弱いと言うことはないと思うのですが1のにゃいにゃい発声をしている時には息漏れの喉の裏側?奥川?の方で感じてしまいます。裏声も同様です。
改善策はありますか。またこの練習を続けて良いものでしょうか?
メッセージありがとうございます、にっとです。
お返事大変遅くなりましたm(__)m
どうお返事して良いものか頭を抱えておりました(笑)
まず、説明してくださった文章自体、丸猫さん独自の表現が多く、実際の声がきちんと把握できない為、的確なアドバイスができない。というのが現状です。
そして現在の練習も、上の3つのトレーニングが「何を目的として行っているモノ」なのかが分からない為、
続けてよいのか、変更したほうが良いのか、それすら今の状態では判断ができません。
ただ、トレーニングに関して現段階で言えることがあるとすれば
・集中して喉をコントロールしなくても簡単にメニューがこなせる
・「いつも練習中にやってる音だなぁ」と、出した声自体に「慣れ」を感じている
このいずれかを感じるのなら、それはトレーニングメニューの変えどきかと思います。
個人的には、体験レッスンなどを用いて丸猫さんの声をしっかり聞いてカウンセリングした後、
ご自身の苦手な分野に絞って声を育てていく方が、間違っているのか合っているのか、彷徨いながら練習してしまうストレスも防げるかと思います。
選択肢の一つとして参考にして頂ければ幸いですm(__)m