※この記事は上から順にゆっくり読んでくださいm(__)m
「出来ることなら、流暢な英語をさらっと話せるようになりたい。」
少なく見積もっても日本人の60%以上はそう思ってるかもしれません。
そして僕もその1人です…。憧れですね。
数年に1度は英語教本に手を出し、そして全敗し続けてきました(笑)
しかしここ最近、ひょんなことから「英会話」のレッスンをやり始めたのです。
受ける側ではなく、教える側として。
どうしてこうなった。
まず、
にっと
中学3年生の時に一度落ちて、高校に入ってもう一度受け、ギリギリ合格した英検3級。(学生時代でギリギリなので今はもっと悲惨です。
そんな僕のもとに
英会話スクールをさせていただいており、
ここ7年ほどは英語の発音を指導に力を入れております。 ボイトレをして、
もっと多角的に発音の指導ができるようになりたいです。 ちなみに歌を歌うのも大好きです。
どうぞよろしくお願いいたします。
というメールが届きました。
OK、OK、落ち着こう。
にっと
まさか、英会話スクールの先生に英語の発音相談をされる日が来るなんて思いもしなかった。
もちろん歌は力の限りお手伝いしますが、英語の発音指導法となると話は別だ。
どこまで期待に添えるのか不安でしかなかったので、とりあえず
ご連絡ありがとうございます。
Nitmegane Vocal Studio のにっとメガネと申します。お悩みの詳細・希望日時、ともに把握させて頂きました!
レッスンを通して少しでもお力になれるよう、ご協力させて頂きますね。
はい、挑戦することにしました。
最近、当たって砕けろ精神が育ってきたように感じます。
あの頃とは違う。英会話の学習も進んでる!
結果から言うと、もの凄く楽しくレッスンできました。
まず何より、先生ご自身が英会話スクールで教えてらっしゃる内容がとても面白かった。
ざっくり説明すると
英語の先生
- 英語をしゃべるのに必要な合計22個の口の形を覚える
- 英語についてる読み仮名を、カタカナから口の形へと置き換える
- 何度も繰り返す内に「カタカナ」ではなく「形(音)」として聞こえた単語を処理・判断し、キレイに聞き取れる&喋れるようになる
というもの。
確かに、英語でしゃべろうとする時って
- 相手が喋った単語が耳に入る
- 頭の中にある英和辞書から「カタカナ索引(もくじ)」で同じ読みの単語をさがす
- 単語の意味がわかったら、お返事用の単語を辞書から探し出し、その振り仮名通りに喋る
- 「ディス イズ ア ペンっ!(大惨事」
ってやってるんですよね。
そのせいで、僕含め多くの人がネイティブの方と話す際に「2」の段階でフリーズしてしまうようです。
だって聞こえてきた単語が、辞書の索引(もくじ)に載ってないんですもん。カタカナじゃないから。
この索引の表記を、カタカナ読みから口の形ごとの音に置き換えちゃおう!という画期的な・・
先生、いったいあなたは何を悩んでらっしゃるのですか?(疑念
英会話の先生の悩み
こんなにも画期的な指導法であっても、そうそう上手くはいかないようです。
お話を聞いた感じだと、
- そもそも22個の口の形を真似できない人
- 口の形は真似できるのに何故か違う音が出てしまう人
- 「音の響かせる位置を変える」という指導が伝わらない人
特にこの3パターンの生徒さんに苦戦しているようでした。
2、3はボイトレ界隈でも「大混乱の元となるアドバイス」としてよく話題になっています(特に3)
ですので今回、この先ブログでも触れなさそうな「1」の内容についてご紹介してこうと思います。
口の形を真似できない
英語の先生
にっと
英会話初心者あるあるです。涙が出ます。
やはり「f」「v」「th」「r」の子音は一定数の人が躓いてしまうようです。
レッスンでやった内容
この問題は「Aを動かそうとすると、なぜかBがいつもの場所に戻ってしまう」というパーツの誤作動が原因で起きていました。
しかし「Aはここキープしたまま、Bをこうする」というのは実はとても難しいのです。(これはボイトレでもいっしょ
そこでまず、舌や歯の感覚のレパートリーを増やすことをオススメしました。
「th」の場合であれば、
- 舌が前歯が当たる位置を「舌先」「舌の真ん中らへん」「舌の根本のほう」の計3つ
- 舌への歯の当て(突き刺し)具合を「当てない」「浅く」「深く」の計3つ
それぞれ試してもらい、色んな組み合わせの「th」を経験してもらいます。
すると、
自分がやっていた「th」はどの状態に近いのか。
お手本の「th」の状態は自分の状態とどれくらい異なるのか。
これらを自分自身で判断できるようになります。
あとはお手本と比べながらその距離を調整していく、って流れですね。
めんどくせ、と思ったあなたに
「なーーんだそんな簡単なことかよ」って思った方もいるかもしれません。
はい、そんなことなんです。
でも、そんなことが出来なくなっている位、使い慣れたパーツこそ 勝手で極端 な動きをしているのです…。
新しい目盛り(基準)を自分の中に作ることは、すごくすごく大切です。
たとえ拾ってきた棒だって、1cm単位の目盛りを刻めたら立派な「定規」になるし、そこに1mmの目盛りを書き加えたなら、棒1本で家だって建てることが出来ます。
ボイストレーニング(Not「ボーカル」トレーニング)は、ただの棒きれじゃ測れない世界に飛び込む準備をしてるわけなんです。ハイ。
なんにせよ楽しかった(僕が)
英会話の先生相手に発音のレッスンをするなんて、一時はどうなることかと思っていたのですが、
ハードルの高さから何となく逃げ腰になっていた英会話が、ボイトレ目線で分解するだけでこんなにクリアになるのかと、逆に大変おもしろい体験&発見をさせて頂いちゃいました。
ありがたいことに、先生からはその後もレッスンのお申込みを頂いてるのですが、週3ペースでレッスンご予約頂いた時には「いやいや、ちょっとペース早すぎないですか!?(((;゚Д゚))」と聞き返してしまいました。
しかし、先生曰く
英語の先生
そのままにしておくのが勿体無いので、整理&更新してコンテンツとして皆に発信したいんですよねー。
聞きたい事、まだまだいっぱいあるので覚悟してくださいね!
とのこと。すんごいバイタリティ。
「英語は3,000語を覚えれば喋れるようになる!」みたいな教則本片手に滅入ってた当時の僕に「ストレスで数年無駄にする前に、早いとこ習いにいけ」と教えてあげたい。
今年は
知らない分野の先生方とお話させて頂くと、どんどん自分の頭が整理され、謎が解けていく快感で頭の中がフワァーーっとなる。(多分なにか出てる
今年もこの快感にいっぱい出会いたいな~、とそうしみじみ思った出会いでした。
英語もちょいちょい頑張るよー。めざせショーン・K。