「本気 ≠ レッスンに通う回数」
この前、とあるアイドルグループのドキュメンタリーを見ていた時
ナレーション
「今、若者たちに絶大な支持をうけているボーカルグループ『○○』の△△(名前)。 週3日のボイストレーニングに通う彼女の原動力は、その負けん気の強さがうんぬんかんぬん…」
みたいな一節がありました。
間隔短くない!?
確かに、2~3日に一回のペースでレッスン通う彼女の熱意は大変素晴らしいと思いますし、スクール側としてもきっと大変ありがたい状況かとは思います。
しかし正直、「もったいなくない?」という気持ちのほうが僕には強いです(お金と時間は大切ですし!
もちろん僕自身、レッスンの度に生徒さんたちには「できるだけ効果の高いメニュー」を提供させて頂いてますが、ある理由から「どんなに少なくとも必ず1週間以上は間隔を空けてレッスンを受けてほしい」とオススメしています。
声の成長スピード
多くの人はボイストレーニングを「筋肉トレーニング」の側面だけで考えてしまっていることが多いです。
しかし、実際は声帯まわりの「肥大化する筋肉(筋トレで破壊&再生される筋肉)」よりも「今まで使われていなかった筋肉&神経」の動きが改善・開発されたことによって「ミックスボイス」などの正しい発声へと移行できることの方が圧倒的に多いのです 。
参考 【図解付き】ミックスボイス練習の誤解を解こう!【神経を開発】
中には、
「声が枯れるまで高くてしんどいギリギリの曲を歌っていると、ダメージを受けた筋肉が鍛わって勝手に高い声が出るようになるよ!」
と言うシンガーさんやトレーナーもいます。
しかし、あくまでそれは「高い曲を歌っている中で、ミックスへの入るための声帯の扱い方(神経)を偶然見つけることが出来た」だけであり、「喉枯れ(声帯の炎症)」という大きなダメージが回復したせいで「声帯が強くなった」わけではありません!
くれぐれも勘違いして「喉を傷めつけるだけのトレーニング」にならないようお気をつけ下さい!
まとめ
「ボイトレに通う」ということは
- 自己練習中に誤って付いてしまった「悪い癖」の除去
- 声帯の成長・開発具合にあわせたメニューのレベルアップ&更新。
のためであって、2~3日に1回のペースでレッスン受けたとしても「新しい発声」がきちんと筋肉や神経に馴染むよう何度も練習していなければ、次のレベルへとは進みにくいため「レッスン代の無駄」になりかねません。(もちろん「練習のベクトル(方向性)がブレない!」とか「一人じゃヤル気がでない!」とかいう人達にはメリットは大きいかとは思います)
では、「理想的なレッスンの通い方」とは??→(コチラから