いきなりのセクシーショット、喜んで頂けましたでしょうか。
どうも、にっとメガネです。
今日はどんな人でも「昔から必ずやっているボイトレ」についてのお話をしていこうと思います。
電話口で家族の誰かに間違えられる
まだ小さかった頃、ぼくは家の電話に出る度にこんな状況に遭遇していました。
プルルル.. プルルルル… ガチャ
にっと
ちょっとそこまで車で送ってほしかとやけど良か?
祖母
にっと
ぼくの場合は、
- 変声期(声変わり)前は母の声
- 変声期直後は父の声
- 最近は兄の声
によく電話口で間違われてました。
兄との電話は未だに気持ち悪いです(笑)
声は遺伝?
「まぁ、親子なんだからどうせ遺伝で声も似るんでしょ?」と思ってるそこのアナタ。
なんでもかんでも遺伝のせいにするのはよくありません(笑)
実は、声を生み出す「声帯」という器官。
遺伝の関係で「声帯の形」が似ることはあっても、「声の出し方」まで同じになるわけではないのです。
ではなぜ、喋り声までそっくりになるのでしょう?
ようやく今回の本題ですね。
あなたが最初に覚えた言葉は何ですか?
人間が生きていくために、最も必要とされるツールの一つに「言語」というものがあります。
他の誰かとコミュニケーションをとっていく為に、どんな勉強よりも早く修得する技術です。
では、その「言語」を人はどうやって習得しているのでしょうか?
(この段階で、上で書いた「ボイトレ」の意味がなんとなくお分かりの方もいるかと・・)
そうです!
小さな子供というのは、「身近な誰かの声の音色や口の動かし方を真似して言語を覚える」というボイトレを無意識に繰り返しているのです。
「誰かの声」という教材
言語は生活には必要不可欠なツール(道具)です。
小さな子供がこの「言語」を覚える際、まず身近な人間の声のトーン(音程の流れ)を真似するところから始まります。
これは
「相手の喋りのトーンを繰り返し再現しながら言語を覚える」=「再現したトーンを”じぶんの中の五十音”として補完・配置していく」
という作業にあたります。(英語学習などで使われるシャドーイングもこのタイプですね)
つまり今のあなたの声を形成しているのは「今まであなたが影響を受けてきた人達からもらった素材の集大成でもある」ということが言えるのです。
ひとつ例を出すと、たとえ「同じ単語」であっても
人それぞれ、言語を覚えてきた環境によって微妙に「記憶してる音色」が異なるため、
「あ い う え お」が、人によっては
「あ゛ い゛う゛え゛お゛」や、「あぅ うぃ ぅう ぃえ ぅお」に聞こえてしまう。
という状態がおきてしまうのです。
補足として…
上のような状態は「感受性豊かで物覚えのよい子供時代のみに現れる現象」というわけではありません。
それが親や祖父母であったり、仲の良い友達であったり、よく聴いたり歌ったりする好きな歌手であったり、
その相手の喋り方や声のトーンをきちんと再現し続けることによっては、何歳になっても「音色や言葉の入れ替え・補完」は進行していきます。
ココで教えているボイトレの、
・高音が楽に出る(ミックスボイスに入れる)声の出し方
・喉が枯れにくくなる声の出し方
などは「今の発声からより出し易くするために、そちらの言葉へと入れ替えを作業をしていく」という工程を効率的に声帯に処方しているだけなのです。
ボイトレはあなたが思っているよりも実は単純明快だったりするかもしれませんよ?(・∀・)